これは大正3年 尋常小学校6年生唱歌「故郷」ですが、100年以上経った今も日本の心の詩として歌い続けられています。(長野県出身 高野辰之作詞・鳥取県出身 岡野貞一作曲)
敗戦で大都市が焼け野原になましたが、日本は、世界が驚く高度成長を成し遂げました。
日本の国土の7割は森林で、村々にあった製材所が、復興のお手伝いをしてくれました。
10年余りで、多くがはげ山になりましたが、「…コレコレ杉の子起きなさい…」の歌と共に植林されました。
その山は今、見渡す限り50〜60年成長した杉やヒノキの森のままです。
日本の木材消費量は、今も7,500万立方米程(木造住宅350〜400万戸相当)ありますが、70%以上は輸入材を使用しています。
地方の元気の一つになっていた製材所は、殆ど廃業し、北海道と九州を除けば、数十社しか稼働していません。
伐採規制と搬出・乾燥コスト高(燃料)が問題のようですが、最大の原因は人手不足です。
日本の林業は、3Kから、今は5K(きつい、汚ない、厳しい、休日がない、給料が安い)となり、夢のない職場と言われて若い人が集まりません。
林業就労者が、誇れる職場となる日が待たれます。
東急池上線「戸越銀座駅」が、国産木材を使用した木造駅として12月11日に竣工しました。
木造新国立競技場も着工しました。3年後が楽しみです。
50年後には、東京都心にCLTによる木造高層ビルが立ち並んび、「木の都」と言われるようになっているかも知れませんが、日本の山は、環境問題・地方の存亡から、もう待つ時間はありません。木の文化の出番です。
私たちは、「東京都心に木造住宅」普及のお手伝いを続けてまいります。
新年を迎えるにあたり
養父地方では珍しくないのですが、100年以上前に地場の木材を使用して建てられ、豪雪をはじめ多くの災害に耐えてきたと見られる家をご紹介します。(養父市森林組合提供)
皆々様が良い年をお迎えになられるようお祈り致します。