銀河バンク


"材質が最も優れているといえる我が国のヒノキ"
平成26年10月2日

気象の変化は、もはや、異常といっていられなくなっています。
安心を求めるためには、日本のどこにでも、1時間に100mmの雨が降ることを想定しておかなければいけない時代になってきているのではないでしょうか。
東京は、河川・下水道の整備や一時貯留施設等、1時間に75mm(区部)程度の豪雨対策は進んでいます。
しかし、表面の多くはコンクリートです。地下への浸水、道路が川となった場合などへの対応は、一日も早く解決していかなければいけない課題です。
私たちは、地盤の安全対策は勿論、一階の床高を道路のレベルよりできるだけ高くし、土台はすべて、"水に強い国産ヒノキ"を使用することにしました。
他の木材も、内需拡大・林業再生という国策にそい、日本の風土に適していることが、長い年月をかけては証明されている、国産木材を使用していくことにします。

以下は、日本の木材について、長く学んでこられ「木材を使う技術にかけては、日本人の右に出る民族はない。」と言われた小原二郎先生の著書「木の文化」の内容の一部です。

ヒノキ属は、日本に2種、台湾に1種、北米に3種、世界に6種ある。それらの中で、わが国のヒノキは、以下のことから、材質がもっとも優れている。
◎緻密強靭で、木理は通直、色沢は高雅で、耐久力があり、芳香はふくいくとして、
わが国の用材中で第1位にあげられるものである。実に世界に誇ることのできる良材といってよい。
彫刻材としては、材質が均一で、春材と秋材の区別が少なく、刃当たりもなめらかである。
またねばり強くて、欠けることが少なく、狂いも小さくて、仕上がりが美しい。
◎ヒノキは、細工の器用な日本人にかなった木材といえる。

次の図は、ヒノキの経年変化を示されたものです。
曲げ、圧縮、硬度(木口)とも、200年くらいは漸次増大し、そののち徐々に低下して、
1000余年を経てようやく新材と同じ強さに戻る
衝撃値は、300年くらいまでの間に、30%ほど低下し、その後はほとんど変化しない
セルローズの結晶化と崩壊とが平行的にすすむので、相反する二つの効果が相乗的に、
強度にひびいてくる、という立場から証明することができる。
ヒノキの経年変化の図
ヒノキの一般的なイメージは、風呂、桶、樽や、お寿司屋さんのカウンターが頭に浮かびますが、改めてヒノキの価値を教えていただいたように思います。

今日本は、林業活性化のため、あちこちで省力化による生産性向上と、就労者を増やすための努力をされています。
しかし、国産乾燥木材は、為替レートの変化等で、輸入木材価格が上昇しているとはいえ、まだまだ割高になってしまいます。

私たちは、そこに住まれる方は勿論、地域の方々にも、国産木材建物から得られる潤いを知っていただきたいと思っています。同時に、所有される方のアパートローンが、50年返済対象となるような災害に強い木造建物の提供に取り組んでいます。

<参考提案>
収益不動産に対する、高齢者への長期ローンを可能にする条件
□債務継承者確定・承諾
□賃料に質権設定と管理信託契約
□50~60%程度のノンリコース
□10~20%程度の公的2番抵当保証