“安心”への年

昨年暮れには、販売公開したばかりの物件へ積極的な引き合いを多くいただきましたが、暦の関係もあり長く感じる年明けでした。
引き合いの多くは、コロナ報道が始まると同時に止まっていた現金で購入される中国の方々でした。
購入判断基準が、利回り重視から立地と品質重視に変わってきているようです。
中国の方々の需要が復活する今年は、都心収益不動産取引活性化の年になるのではないかと期待しています。
不動産価格は、取引数に比例して上昇しますが、供給量が少ない中での潜在需要の多さを考えると、今年の後半は、価格「上昇幅の大きさ」が話題になると考えます。
但し、潜在需要が膨らんでいることで取得は難しくなると思います。

不動産への不正融資問題以前は、日本の方の取得目的の主流は「自分年金」でしたが、最近は相続を考えておられる高齢者の割合が多くなっています。
判断基準も利回り重視から、中国の方々と同じように立地と品質重視に変わってきているようです。
ローンを利用される方にとって、金利の上昇が心配でしょうが、頭金の割合・借入期間が緩和され、借り易くなる一面もあります。
金利バブル(利回り<金利)になることは考えられないと思いますが、実質利回りとキャッシュフローのチェックが大切になると思います。
金融資産の10倍ともいわれる不動産は、“不動の資産”であり続けて欲しいと思います。

日本の「木の文化」という価値は不変で、大きく変化する今こそ世界の“安心”につながる文化だと考えています。
都心部売地情報が少なくなり、現場も人出不足ではありますが、国産ヒノキ造り注文建築への建て替え、買い替え、土地仕入れからのご相談もお受けします。
新築アパートの一住戸価格と当初利回りの推移
令和5年2月1日 銀河バンクより