都心不動産最前線
高齢者向けの買い替えに注目

定年後の生活スタイルの一つに有料老人ホームがありますが、郊外からの富裕層による買い替え需要が増え、都心部では高齢者向け住宅の高額化が進んでいるようです。
理由は、若年層と同じ、”便利””安心”です。

買い替えの一般的な動機
・子供がいなくなって、家が広すぎる
老朽化で、改修又は建て替えが必要な時期を向かえている
・自宅のローン残高が少なくなっている
生活費は年金で賄える

貸室付小規模低層住宅を希望される理由
・完全に独立した部屋をつくる事で、孫のそばでの生活が期待できる
マンション嫌いで、一階が安心と考える高齢者が少なくない
分かり易い実物資産へのこだわりがある

〈例〉
・子供はすべて既婚
・現在の住まい売却価格6,000万円、手残り額5,000万円
・預貯金(退職金含む)3,000万円
・年金(夫婦)30万円/月

今、子育中の家計は楽ではないようですが、おじいちゃん、おばあちゃんはお金持ちというケースが多くなっています。
そんな中、子供夫婦との同居、三世代同居はあまり上手くいっていないようです。
お孫さんが、高校・大学に通うようになれば益々難しくなっているようですが、同じ屋根の下で暮らしたいと思っておられる方は少なくありません。
祖父母が、「立地の良いところに独立した部屋」を安く貸してあげれば、孫たちは、喜んで来てくれるかも知れません。

一部の金融機関・不動産業者の影響で、金融機関は投資不動産には厳しい見方をしていますが、1/2以上自家使用住宅は、安い金利の一般住宅ローン扱いです。
65歳からの35年ローンが、信託資産として珍しくない時代が来ているようです。

2020年後を心配されている方があるようですが、都心の再開発は、更に先をみて順調に進み、新宿、渋谷、池袋エリアだけでも、19年春から23年度までに完成を予定している高層ビル(18階〜48階)は、始まっているものだけでも17棟あるようです。
都心志向でマンション嫌いの方への低層住宅は、益々希少になっていくでしょう。

高齢者向け低層住宅が、都心の地価の上昇で年々高額化していますのが、私たちは、少しでもお役に立ち続けたいと考えています。
人材不足が社会問題になっているため、事業者負担の小さい小規模の寮・社宅を都心に提供していきたいと思います。

平成30年12月3日 銀河バンクより